単離した化合物の構造式

実験ノートより

urajiro.jpg (136892 バイト)

ウラジロカンコノキ
確かに葉の裏は白い


Glochidionolide 

ウラジロカンコノキ(Glochidion zeylanicum)より単離されました。これを単離した卒研生は雪ダルマが二人と言っていました。そう見えますか?

参考文献 118

植物より活性成分を単離し、最先端の技術を駆使して、その構造決定を行っています。天然物は神からの贈り物です。神の卓越した創造力に魅了されます。

新しい研究メンバーを加え新しい研究テーマに挑んでいます。臓器移植に際して一番問題になるのは非自の認識、この臓器は自分の物ではではないと認識され拒絶反応が起こることです。移植に際しては組織適合性を十分に精査しますが、なかなか100%適合する場合はありません。そこで拒絶を抑止する薬物が使われます。シクロスポリンはその代表例ですが、このような薬物が植物に含まれていないかこれから探ろうと思っています。 本年4月より京都薬科大学より優秀な助教を迎え、さらなる研究の展開を図っております。

現在沖縄の植物を中心に活性成分の探索を行っています。沖縄は亜熱帯の植物相を有し、島々に固有な植物も珍しくありません。沖縄は日本有数の長寿県です。その長寿の秘訣を天然物化学で探ります。

広島大学大学院医歯薬学総合研究科薬 科学専攻では薬学部以外の卒業者(予定者)(他学部受験)、社会人(社会人受験)、高齢者(フェニックス受験)、外国人の皆様に特別の配慮を行い、大きく門戸を開放しています。3回ノックをしてみてください。自動では有りませんが、意欲のある方には扉は必ず開きます。入試要綱はこちらへ。

 

沖縄産植物研究報告集はこちらへ

 

 

 

フクマンギ (Ehretia microphylla)の成分です。アレルギーの原因となるヒスタミンの遊離を阻害します 。プレニルベンゾキノンの二量体です。

参考文献 


Microphyllone

 



ハトムギ(薏苡仁)は疣取りに使われます。その根より単離された化合物ですがイネ科に特徴的な成分です。昆虫の摂食阻害など色々の活性が見出されています。

参考文献 034,040

メガスティグマン配糖体で多くの科の植物より単離されています。最近この骨格を有する化合物がたくさん報告されています。

参考文献 090


Roseoside